ブルックフィールド粘度計の使い方

ブルックフィールド粘度計は仕組みを踏まえて使うことが大切

ブルックフィールド粘度計は流体の流動抵抗がバネに及ぼした力をトルクで表す仕組みを持つ粘度計であり、その値を係数をもとに粘土値に換算できる仕組みになっています。ブルックフィールド粘度計はトルクレンジが10%から100%のものに対応していて、10%未満でなければ安定して正確な数値を計測することが出来ます。ブルックフィールド粘度計を使う上ではその仕組みを把握しておく必要があります。
ブルックフィールド粘度計はモーターによってスピンドルを回転させ、流動抵抗によってバネがねじれる仕組みになっています。そのねじれをトルクセンサーで計測することで詳しい粘度が分かります。粘度を測定するためにはビーカーを用意する必要があります。ビーカーのサイズは内径が8.25㎝以上、高さが12.1㎝以上であることが求められます。また、LVやRVのモデルの場合にはガードレグという機器を取り付けた上で計測します。

ブルックフィールド粘度計を使用する際の流れ

オートゼロ後のトルクが0.3以内になっていることを確認し、計測に入っていきます。ブルックフィールド粘度計を使うときにはトルクを低、中、高という順番で変更します。液温が安定している状態で計測をすることが大切です。計測を開始するとスピンドルが回転します。スピンドルが回り始めた直後は数値が安定しないのでしばらく待ちます。スピンドルが5回転以上したときに測定をすると誤差が少なくなります。
記録するのは回転数、適温、標準液の基本粘度値です。ブルックフィールド粘度計は使い方を間違えると正確な数値を計測できません。スピンドルがゆがんで回っていると数値にブレが起こる点に注意しておきましょう。使い方は製品ごとに少しの違いがありますが、用意すべきビーカーや全体の流れはほとんど同じです。校正周期は1か月から3か月となっていて、月に1度計測することで製品の安定性を確保することが出来ます。使い方は難しくありませんが慎重な作業が必要となります。

まとめ

ブルックフィールド粘度計はオーソドックスな粘度計の1つであり、使い方も簡単なので様々な業者が使用しています。使い方だけでなく、ビーカーのサイズやガードレグの有無なども気を付ける必要があります。粘度計には水準器がついていてここにのせることで水平な状態を保つことが出来ます。スピンドルの軸がずれてしまうと誤差を生じやすくなるので、ブルックフィールド粘度計で計測するときには粘度計側の性能についても確認することが大切です。

コメントする